そろそろヤンデレについて語りたくなった件。

『WHITE ALBUM』のアニメ化は、スクイズ辺りの流行を見て、今ならいけると思ったのでしょうが、そこで天いなに踏み切れないのが、葉の限界なのやもしれません。私は弥生シナリオが1シーンの美しさとしては一番好きだったりはしますけど、やっぱ主流は先輩なんでしょうか。と現実逃避。
まあ回顧談はこの辺にして、適当にヤンデレの流れについて思ったことをアレコレ。
ヤンデレと言えば言葉様という方も多いでしょうが、やっぱり全体として考えた場合、アニメ版の芙蓉楓の方が個人的には考えさせられることが多いというか、実はヤンデレに流れ込んだ思想は二つあると仮定するのも面白いかなと思ってたりはします。
スクイズの根本にあるのは、それこそ『銀色』に再発見されたようなＡＤＶ形式にまとわり付く二者一択に関する発想だと思うんですよ。選択されなかったものを容赦無く捨象してやまない残酷な形式に関するアンチテーゼであり、システムと戯れるようなメタ的な遊び。
けどアニメ版『SHUFFLE！』で問題にされたものは、たぶん『CROSS†CHANNEL』の一周目とそれ以後の落差によって表現されたソレであって、衛宮士郎の人格の評価に対するソレだと思うんだよね。
だからアニメ版『SHUFFLE！』は空鍋というキラーな存在を提出しながら、最終話においては普通の疑似ハーレムアニメに復帰できるじゃないかな。
破綻はもはや問題ではなくて、システムを回すための前提なのではないか。そう凛君は最終話においてはてしなく長い男坂を上り始めたばかりなのです。
未完。