異世界の聖機師物語

異世界の聖機師物語 1 [DVD]

異世界の聖機師物語 1 [DVD]

だらだらと二週間近く更新をサボり、記事の書き方を忘れ気味なので、リハビリもかねてダラダラ書きます。
このアニメは梶島正樹が総監督を務めるOVAでして、俗に言う梶島ハーレムで身を持ち崩した人だけしか見てないと思われるニッチな作品です。
ストーリーを簡単に説明すると、異世界の飛ばされた柾木家の剣士君が、飛ばされた世界で、強いわ、目先が効くわ、年上キラーだわ、家事も万能だわ、という超ハイスペックを利用して、女の子にモテモテするという話です。
個人的には見てて凄く楽しいのですが、人の薦められる作品では正直無いですね。1話45分でありながら、6話目の時点で物語はほとんど前に進んでいません。やってるのは、主人公がのべつまくなしフラグを立てまくり、どこぞでは女体ソーメンやってる時代に、健全なお色気を振りまくことだけです。*1
このアニメの魅力は、梶島ハーレムであって、六話目の時点ではそれ以外の何物でもないと言って問題ないでしょう。梶島作品を見てない人には分かるはずもないので説明すると、梶島ハーレムというのは古く『天地無用』に発する、梶島正樹の願望に根ざした*2アニメ群に顕著な特徴のことです。要約するなら、特徴の違う様々なヒロインたち全員から好意を受け、主人公がそれを甘受し、世界観的にもそれを容認する。一人のヒロインのルートに収束することなく、永遠に続くかのような完璧な箱庭世界のことです。*3
梶島正樹は、これを天地の1992年からずっとやってるわけで、このぶれなさは凄いですよね。ちょっと感動したので書いてみました。あんまりお勧めはしません。
梶島作品のぬるま湯に一度頭まで浸かった人は、見てみるのも一興かとは思います。設定がまっさらなだけ三期よりは素直に楽しめるかと。
D

*1:チラリズムですよ、旦那。

*2:正樹=柾木

*3:彼はこの箱庭を、物語には表面化しない莫大な設定によって支えている。