神霊狩/GHOST HOUND

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途中で止まってたんですが、こないだWOWOWで全話放送してたのを録画して最後まで見ました。
このアニメは、魂抜けという現象によって幽世と呼ばれる異界の一種に入ることができる少年達の物語なんですけど、衒学趣味あふれる予告編のわりには、本編そのものは最後まで見るとホクホクする感じというか完璧なハッピーエンドなので、作品の暗い雰囲気で断念した人は、暇があれば見るのもいいかと思います。
逆に押井風なものを求めるてる人間には、ちょっと物足りないというか「幽世は在ります」という前提が覆ったりはしないので、じゃあ予告編はなんだったんだよ。という感想は拭えないでしょう。
私もどちらかというと物足りない派ですね。三人の主人公はみんな中学二年生という設定なんで、学校という異質な空間に発生するドロドロとしたものを予想してたんですが、期待したほどではなかったです。そういうものが皆無ではないんだけど、途中から田舎の閉鎖性というより大きな空間の問題に包括されてしまうんですよ。そこが個人的には釈然としなかったですね。まあ、ひねた人間の感想なのかもしれませんが。
ハッピーエンドから逆算するなら、そうするのが賢明な処理ではあるので、そこら辺も含めて予告編に釣られたアニメだったというのが個人的な総括でしょうか。Production I.Gの他作品とのリンクも僅かではありますが存在するので、そこら辺に興味があるのであれば見るのもいいかもしれません。