コードギアスR2 『朱禁城の花嫁』

やっと見た。一話分のタメがあれば随分と印象が違ったんじゃないか、と思ったりはする回でした。どう考えてもカレンじゃなくてロロを連れて行けば、チェックメイトだったというのもある。
日本の方を皇グループと逃げを打ちながら、中国の天子のイメージを日本の天皇に近似させて、両者を対応させることで神楽那の政治的な位置を再演繹させるわけですね、分かります。*1
けど全体的に物語のスケールを大きくしようとした結果、網からポロポロ落ちてる印象が否めないですね。ニーナがどうにも空回ってるし、ナナリーのいないルルーシュは、主人公としての格が落ちて見えてしまう。
最後のルルからVVへの繋ぎは、チェス(思想)で皇帝と別の道を示唆しながら、行動においてはルル=ナナリー=VV(皇帝)の変奏としてシンクー=天子=ゼロを演じてしまうというアイロニーな気もするけど、イメージが絞りきれないので、なんともね。アニメって難しいなぁ。

*1:ナナリーとも掛かってるわけだけど、相互に響くなら基礎イメージは無垢ではなく神聖と考えるべきなのか、金星の巫女もいることだし。