コードギアスR2『百万のキセキ』

世界編に突入するのは、1クール目を折り返した辺りかと勝手に思ってたので、話の展開も含めて忙しない印象を受けたのは確かですね。
まあ、日本編には一期の積み重ねがあるから、新しく広げにくいという部分もあるんでしょうが、ゼロのままナナリーと微妙な距離感でジタバタする話とか見たかった気もします。
ただ自分の中でモヤモヤしてた部分が解消されたので、それは良かったかな。
黒の騎士団は日本独立のためのレジスタンスなわけですけど、その首領たるルルーシュの目的はブリタニア帝国の打倒なわけで、そこを繋げるルルーシュの戦略的なビジョンが今まで示されていないこともあって、私の中ではどうしてもルルーシュが戦術レベルの勝利に固執してるように見えたんですよ。*1
けど今回明らかになったのは、日本を独立させることによってゼロを反ブリタニアの象徴にして、世界的な反ブリタニア戦線形成の橋頭堡にしようというのがルルーシュの基本戦略だったということなんですね。*2
ルルーシュ大戦略は、何処まで世界情勢にフィットしたものだったのか、そこら辺が明らかになるであろう次回に期待と言ったところでしょうか。
ルルーシュにとって帝国は父親のことさえなければ、許容出来る範囲にありそうだとスザクの扱いを見てると思えてしまう。シャルルがどういう王なのかで、物語の骨子がかなり変わるよなぁ。
個人的には、ルルに悩み抜いて欲しいから、領邦制からシャルルが一代で中央集権にシフトさせてて、シャルルが倒れると帝国も崩壊する可能性大みたいなのがいいですね。

*1:R2一話で黒のキングにチェスで勝って、盤外で危機に陥るというのは、ルルの戦略面での欠陥を示すシーンだと思うんだよね。

*2:現実世界を見渡せば、キューバゲバラの関係が一番近いのかな。