マスクドシャンハイ

マスクドシャンハイ 魔都拳侠傳

ちょっとインプットに集中し過ぎてアウトプットが疎かになってたので、ここら辺で大放出といきたいところなんですが、脳内の整理が覚束ないので、無難に嘘屋の新作の感想から。

マスクドシャンハイ、左文字俊作は改造仙人である。彼を改造したのは崑崙に住む西王母である。マスクド上海は人間時代にうっかり封印を解いてしまった悪仙人を再封印するため、あとついでに人間の自由のために、悪仙人たちと戦うのだ！

なんというか実にライアーらしいゲームなので、信者としては大満足なんですが、相変わらずターゲット層が凄く狭いですよね。
だってギャグの中心が辻政信のパピヨン化だし、分かる人には一々ツボだと思うんですが、実に衒学趣味。Wikipedia見れば一発とは言え、他のメーカーなら小窓で最低限の情報くらいは提供する類のネタだからなぁ。個人的には、「竹内文献」ネタが好きでした。*1
物語自体も悪くはないんですよ。日中戦争最中、仙人の手によって宝貝を使用可能になった魔都上海を舞台に、仙人たちの野望を打ち砕くために戦う主人公。ライアーは基本的に主人公のキャラクターが立つゲームばっかり作ってるので、こういう王道的なストーリーが良く合います。
ただ毎度のことながらシナリオ量が足りないので、ギャグが気に入らないと物足りないと思ってしまうのは想像に難くありません。
結果、またまた人に薦めにくいゲームが出来上がってしまうわけですが、ライアーの魅力はむしろこういう作品にあるんだとは思うんですよ。言葉にすると、下らないとか、しょうもないとかに成ってしまうんだけど、そういうのが大切なんだと感じる自分がいます。信者発言ですね、自重自重。
全体としては佳作と言ったところなんですが、お勧めするにはエロゲーは高いですからね。個人的には、三千五百円切ったら、即買いでもいいのかなと。そんな感じのゲームでした。
これから攻略する人のために書いておくと、このゲームはラスボスは五行コンボで水行の超必殺技を使って麻痺させるのが一番楽です。毒で体力も勝手に削れて、上手くすれば２ターンで勝てます。まあ、コンティニューしてれば、その内勝てるとは思いますが。

*1:ヒヒイロカネが実在する世界なら、世界の中心が茨城でもいいんじゃないか。とか発言すると、ヲタくさいかな。