ピリオド

私は絵師としては、大槍葦人唯一神の如く崇めてる人なので、littlewitchのゲームは全部押さえているんですが。ここのシナリオは、壮大さにおいては一作目、完成度においては二作目を超えてくれないので、歯がゆいですよね。
『ピリオド』大槍葦人の絵でスタンダードな学園ものを作りました。と言えば、八割は説明出来るのかな。
天使の少女。幼なじみ。女友達。委員長。謎の転校生。生意気な後輩。無敵系の先輩。保健教諭。とエロゲーとしてはオーソドックスな試練の果てに結ばれるみたいな話。
悪くは無いけど、特に印象に残るほど何か在るわけではないんですよね。まあ、いくつか大槍さんみたいな真性じゃないと思いつかないような、突飛な展開があって
さすが大槍葦人!、おれたちにできない事を平然とやってのけるッ、そこにシビれる!あこがれるゥ!
と信者発言をしてもいいんですが、もっと根本的なところで意表を付いて欲しかった気はします。
演出周りは今回も良好だし、佳作と言えないこともないけど、メーカーとしの個性は確実に薄くなってますね。それが悪いのかどうかは微妙なところ、ここまで薄まれば、シナリオライターの選択の幅も当然広がるわけで、大槍葦人の絵で面白いエロゲーをやれる日は近いのかもしれません。
ただ、同人から追ってる人間としては、大槍葦人の面白いエロゲーをやりたくもあるわけで、難しいところですね。どっちに行ってもついては行くんだけど。