きんきょー

毎度ながら、ブログを更新する習慣をどこかに落としてしまったので、適当にリハビリも兼ねて。
近頃、ちびちびと進めているゲームは『恋姫無双』だったりします。この作品は何というかキャラクター造形が面白くて、個別のどのキャラというわけでもないんですが、少しばかり萌え的な感情を覚えないでもないです。
恋姫無双』は主人公の北郷一刀が三国志の武将が女性として存在しているパラレルワールドに落ちて、そこで劉備らしき役割を演じながら、三国の美少女武将たちを召し上げてハーレムを作っていくみたいなゲームなんですが*1、妙に個々のキャラクターの「記号」が重複していて、そこに面白さがあるなと思いました。
一般的にキャラクター同士は、なるべく設定その他が被らない方が良いと考えられて言っていいでしょう。にも関わらず、このゲームだと三人いるメインヒロインの内の二人が既に「ロリ」で被ってたり、他にも「メガネ」とか「ドジっ子」の様ないわゆる属性で括られるような設定が複数のヒロインに振り当てられていて、一ヒロイン三属性ぐらい振られているため組み合わせで差異こそ保たれてはいるものの、そこそこ似たような感じのキャラクターが存在していたりします。
これは書き分けの技巧に関わる問題でも勿論あるとは思うのですが、それ以上に私が感じたのは、キャラクターに対する想像力の少し面白いバージョンだなということでした。先に出してしまうと、私はこのゲームをプレイして下の『三国志10』のステータス欄を思い浮かべたわけです。

作中でも始めの方で言われていますが、この作品において能力というのはパラメーターとして捉えられて節があって、そこでは個々人の質というものは大して問題にならない。『蒼天航路』とかを読んでいると関羽には関羽の、呂布には呂布の「武」の表現があるわけですが、このゲームは表面上はそちらに近そうに見えて、おそらく根本的には横山三国志の方が発想は近いでしょう。
均質化された能力値とそこに布置された「記号」*2が、立ち絵という架空の焦点の後ろで蠢いている感じとでも言うべきか。そういうエロゲのスタンダードから外れたところが、ちょっと面白いなと思った次第。
これ以上書くとグダグダになりそうなので、ここら辺で〆ます。月四回は遠いですね。

*1:最後までいってないので違ってたら御免なさい。

*2:上の図だと特技の欄