境界線上のホライゾンのタイトルについて。
GENESISシリーズ 境界線上のホライゾン (1)上 (電撃文庫)
- 作者: 川上稔,さとやす
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2008/09/10
- メディア: 文庫
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それだけだと2chの内容をパクっただけになるので、もう一つ加えるなら、それは自己と他者の境界線にホライゾンが立っているという意味もあると思います。
一巻の展開を見れば、ホライゾンに主体的な意志が存在しなかったことは明白ですし、キャラクターの自己確立というのは、終わクロの新庄運切、OSAKAの陽坂勝意などから連綿と続く川上稔の小説の重要なファクターなわけですしね。
個人的な考えとしては、川上稔を「戦後」というものに一定の関心を示し続けている作家として見ているので、占領された国土、分かたれた感情、それらを統合しようとする運動、という時にアイデンティティという観点を無視できないというのも大きいのかな。著者の小説にほぼ一貫する要素といえば、過去との接続ですからね。どういう処理をするのか、ホライゾンの今後を要チェックや。お粗末。