漫画ナツ100で挙げたやつに軽い紹介文を付けてみる(1)
自分の調べ方が悪かったせいで98に減りましたが、こういうのは最初に思いついたのが肝心な気がしたので補充はしません。入れるとしたら『アンダーカレント』とか『邪馬台幻想記』とか『天空の門』とかでしょうか。木崎ひろすけ作品もいいですよね。
とりあえず三回に分けてやる予定。説明が必要だと思ったやつを先にしたので、順番先の列挙時とは違います。しかし、自分の文章は「が」で覆すパターンに頼りすぎですね。恥ずかしい。
- 作者: 久住昌之,谷口ジロー
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2000/02/01
- メディア: 文庫
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「このワザとらしいメロン味!」「うおォン 俺はまるで人間火力発電所だ」などなど沢山の名言でも有名な本作。贅をつくした趣味の食事ではなくて、生活の中の食事から生まれるドラマを描いた漫画です。
- 作者: 森薫
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2003/02
- メディア: コミック
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他の人の見たら『エマ』を上げてる方が多かったんですが、空気を読まずにこっちにしてみました。表題作である13歳のメイドとその女主人の物語である「シャーリー」を筆頭に、収録作は全てメイドと主人の関係の機微を描いた作品です。読み終わった後に穏やかに呼吸できる、そんな佳作。気に入ったら『エマ』も是非に。
- 作者: 平野耕太
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2003/10/01
- メディア: コミック
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理想の彼女を述べた相手*1に「そんなパーフェクトジオングみたいな珍妙な生き物いるわけがないじゃないですかっ!!」とツッコミを入れるなど序の口、序の口。クソゲーネタをこれでもかと盛り込んだ平野耕太のギャグセンス*2爆発の怪作。PSの雑誌でSSの『ギレンの野望』を賛美する最終回はよくもわるくも作品を象徴している気がします。これが楽しめたら『大同人物語』もまず楽しめるかと。
- 作者: えすのサカエ
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2004/10/29
- メディア: コミック
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『未来日記』で有名な作者ですが、個々のエピソードの完成度では、こちらの方が上かと思います。都市伝説が巻き起こす奇怪な事件を解決する寓話探偵を主人公にした伝奇もの。テケテケのエピソードは、後味の悪さが光る秀作。
eensy-weensy モンスター (1) (花とゆめCOMICS)
- 作者: 津田雅美
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2007/07/05
- メディア: コミック
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欠点は全二巻で終ってしまうところ。少女と少年のすれ違いから始まる恋物語。津田雅美の蓄えてきた漫画家として技量が炸裂しています。ある種のシンメトリーで描かれた導入部は、可笑しいのに実にスタイリッシュ。漫画評論『漫画をめくる冒険』を読むともっと楽しめるかも。
- 作者: 藤田和日郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/09/21
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『邪眼は月輪に飛ぶ』あるいは『暁の歌』あたりでも何の問題もないわけですが、最初に目に止まったのがコレだったもので。富士鷹ジュビロにかかれば少年誌と青年誌の違いなど些細なこと、愛しい女性のために男はどんな無理だってするのです。熱い王道、それって完璧じゃないですか。
- 作者: 沙村広明
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2002/06/19
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こっちを竹易てあしにして、沙村広明では『ブラッドハーレーの馬車』にしようかと思ったんですが、自重した私はヘタレですね。代表作である『無限の住人』にはむしろアチラの方が近いんですけど。無気力な大学生活とそこから生まれる恋愛物語に、作者独特のロックなギャグを放り込んだら凄いことになった表題作「おひっこし」他、少女漫画家がウェイトレスからヤクザまで波乱万丈の人生を送る「少女漫画無宿 涙のランチョン日記」もいい味出してます。
- 作者: とよ田みのる
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/06/23
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何かの為にではなく、それ自体の為にそれをすること。これこそが人間に文明を築かせた偉大な能力なのだ、と偉そうに言ってみましょうか。ピンボールにかけた青春。最初の動機は不純でも、手に入れたものの輝きは本物です。ラブ分が足りないという方は『ラブロマ』をどうぞ。
- 作者: 山口貴由
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2007/03/20
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この物語が面白いのかと聞かれれば、お茶を濁してしまいそうですが、漫画としては間違いなく面白いですよ。この作者の画の変な迫力と説得力がね、もうたまらんと言った感じでしょうか。これが大丈夫なら迷うことなく『シグルイ』にゴー、原作という縛りの中で逆に輝きを増す異才に酔いしれること請け合いです。
- 作者: 日本橋ヨヲコ
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2003/03/01
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いちよう漫画の話なんですが、もっと大きく、自己表現の手段とその前で悩み足掻く少年達の話と言った方がいい気がします。よっぽど悟った人じゃない限り、少なからず作品に引きずられる出来だと思う。現在連載中のバレー漫画『少女ファイト』もお勧めです。
- 作者: 和月伸宏
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2004/01/05
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「男爵様は無敵です」で見事に打ち切られたわけですね、分かります。パピヨン様が有名ですが、個人的にはジャンプで正ヒロインが戦う時代かと、フェミニンな感想を抱かせた斗貴子さんに一票。アニメ化もした燃えるバトルもの。
- 作者: 荒木飛呂彦
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2005/06/17
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なんとか編で分けることが許されるなら、第五部という選び方も出来るかなと思ったので。「このジョルジョ・ジョバーナには夢がある」ギャングスターを目指す少年が織り成す一大スタンドバトル物語。まあ説明は不要ですね。
- 作者: 西森博之
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2004/08/06
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西森博之の作品は説明が難しいですが、キャラクターのしっかりしたコメディ漫画ということなんでしょうか。不良と喧嘩する話を合間に入れつつギャグやるのが特徴なのかなぁ。これが面白かったら『今日から俺は!!』も楽しめるはず。
すごいよ!!マサルさん 1 セクシーコマンドー外伝 (ジャンプコミックス)
- 作者: うすた京介
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1996/06/04
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この作品を的確に表現できる言葉を私は持ち合わせませんが、うすた京介はギャグ漫画の天才だということは間違いない。この人がジャンプのギャグ漫画の基準を一人で上げ続けてるわけです。*3
- 作者: 安藤慈朗,かとりまさる
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2004/10/22
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過去の殺人事件で声を失った少女棋士が、事件の真相をめぐる騒動の渦中に巻き込まれていくミステリー作品。将棋と事件のバランスがよいのは原作者の面目躍如ということなんでしょうか。ミステリーというよりはサスペンスなのかもしれませんね。
- 作者: 安野モヨコ
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2005/02/08
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だって、安野モヨコが自分と庵野秀明の結婚生活を漫画化するんだよ、つまらないはずがないじゃない。つまりそういうこと。
- 作者: 伊藤悠,佐藤大輔
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2005/03/18
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この作品の連載終了を残念に思った人は多いはず。佐藤大輔の書いた架空世界を舞台とする戦記小説の漫画版。敗北の決定した雪深い戦場から、部下を従えた主人公、新城直衛の決死の撤退が始まる。相対するは、帝国の美貌の天才、東方辺境領姫ユーリア・ド・ヴェルナ・ツァリツィナ・ロッシナ、新城直衛の運命は如何に、みたいな話。小説もべらぼうに面白いのでお勧めです。
- 作者: 羽海野チカ
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2002/08/19
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言わずと知れた“全員片思い”の青春学園ラブコメディ、ハチクロです。なんと最終巻である十巻では、この素敵な物語の終わりに立ち会えるのみならず、これまた素敵な短編である「星のオペラ」まで読めるんですよ。アンビリバボーだね。
- 作者: 乙ひより
- 出版社/メーカー: 一迅社
- 発売日: 2007/07/18
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もう少し同性の恋愛を描いた作品を入れてもよかったかなぁ。とは思うのですが、百合漫画の入口ということなら迷うことなく、これを押しますね。なんだって最初は砂糖菓子みたいに甘くて、温かくてほんのりするようなものから始めればいい。この作品には、その全てが詰まっていると思います。
- 作者: 川瀬夏菜
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2006/02/04
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こういう漫画、個人的には好きなんですけどねぇ。可愛らしい少女漫画というのか、身体的接触が少なめで、一緒にいて幸せみたいなところで終るストーリー。深く読み込めるわけではないけど、それが何か落ち着くんですよ。
- 作者: 林みかせ
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2005/10/05
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上の作品と基本的に同じ趣向から選びましたが、上の作品がほのぼのしているとするなら、こっちの作品はキラキラしてます。
新世紀エヴァンゲリオン鋼鉄のガールフレンド2nd 第1巻 (あすかコミックス)
- 作者: 林ふみの,GAINAX
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2004/02/17
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林ふみのが好きだというのが先にきたというのはある。『東京流星』にしようかと思ったんですが、たぶん手に入らないだろうからコッチにしました。学園エヴァ、アスカルートで甘酸っぱい話を読みたいという方は是非に。
- 作者: 水月博士
- 出版社/メーカー: 新書館
- 発売日: 1999/04/22
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話がというよりは画面が好き。白と黒だけで構成されたシンプルなやつに、凄い惹かれる自分がいる。
- 作者: 高河ゆん
- 出版社/メーカー: 学研プラス
- 発売日: 2001/12
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『源氏』、『アーシアン』で一時代を築いた作者が、つかの間だけ開いた新境地。シングルマザーの育児もの、実はSF*4系の作品でもある。コレが好きなら、女性漫画家とその夫の日常を描いた『LA VIE EN ROSE』もお勧め。
- 作者: 桂明日香
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2004/11/26
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『ハニカム』で知名度が上がったであろう作者のデビュー作。自分の出自故に心に屈折を抱えた家庭教師の青年と、両親の死により若干10歳で侯爵の地位についた少女のハートウォーミングな物語。
- 作者: 雁屋哲,由起賢二
- 出版社/メーカー: 日本文芸社
- 発売日: 2002/09/27
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完全版なら九巻で収まるという事実に気付いてしまったので、一冊の厚さが辞書なみなのがアレなんですが。裏・雁屋哲の代表作、自らの野望のために全てを捧げた男達の戦いを描いたバイオレンス作品。
- 作者: 緑川ゆき
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2003/07/05
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『夏目友人帳』の原型であろう表題作もそうですが、兄妹の恋を描いた「ひび、深く」も、とどかない人、とどいてはいけない人への想いを描いた切なくも美しい作品です。夏目の次という人はこれかと思います。
- 作者: 大暮維人
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/07/14
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エロ漫画の方がいい気もするけど*5、これにも作者の特徴が大体入ってますね。読み切りと連載で既に画が違うし(笑)。ハッタリの効いた画で構成されたアクションもの。エロありグロありの全二巻。
- 作者: 斎藤けん
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2005/06/04
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ザ・少女漫画。古いと言えば古いけど、だがそれがいい。絶望にとらわれた青年小説家と彼を想いつづける少女のしっとりとした恋愛譚。
1限めはやる気の民法 1 (新装版) (ビーボーイコミックス)
- 作者: よしながふみ
- 出版社/メーカー: リブレ出版
- 発売日: 2008/01/04
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おい。という声が聞こえそうですが、よしながふみの男が入れらてる時の顔が好きなんですよねぇ。今やってる『きのう何食べた?』の原型みたい話がったりで、ホモ無しから来た人でも楽しみやすいような気も。本当のよしながふみの入り口ということなら、アニメ化もしている『西洋骨董洋菓子店』か『フラワーオブライフ』がお勧め。
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この作品の後の二宮ひかるも嫌いではないですが、これと『ナイーブ』が普通なら鉄板ということなんでしょう。これぐらいが男の夢な気もします。
- 作者: 五十嵐大介
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2004/04/30
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まあ、なんていうか堅い漫画も読んでるぜアピールで入れた感は免れませんが、やっぱ圧倒的に上手いから仕方がない。これだけ描き込まれたら何もいえませんよ。現在連載中の『海獣の子供』も唸らせられます。
- 作者: 林田球
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2000/01
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これを読みたくて、しばらくマガジンZを買ってた記憶があります。原作のゲームを下敷きに、作者の独特の個性が炸裂した秀作。ゲームのコミカライズものではこれが一番好きかも。
- 作者: 武井宏之
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1997/07
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愛蔵版の『シャーマンキング』には書き下ろしの完結編があるとか。説明しよう!仏が人間の世界に出てくると、アメリカ人がアメリカンであるように仏ゾーンと呼ばれるのだ!人間界の降りてきた千手観音の化身の少年が、多くの人々を救うされる弥勒菩薩の少女を守りながらインドを目指すバトルもの。この作者はつまり、善悪二元論的な対立を根底から覆したく仕方がないんだと思うんだけど、それ少年漫画でやったら打ち切りコースだよねぇ。個人的には心意気は買ってます。
- 作者: 久保帯人
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2000/02/02
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恋愛出世絵巻えん×むす 第1巻 (少年チャンピオン・コミックス)
- 作者: 瀬口たかひろ
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2002/11/07
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やはり打ち切り漫画の美学は、飛躍したEDにあると思うで入れておきました。ある日冴えない少年、蟻川義介は突如現れたメイドの少女ソーニャによって、彼は大企業ドラグーンの後継者対決に巻き込まれていくのであった。萌え+αのαが凄いことになった作品。