コードギアスR2 『ギアス狩り』

シャーリーよりバトレーの死亡にテンションが下がってる自分もどうかと思うのですが、ルルーシュが死ぬとしたら、シャーリーよりはバトレーに近い感じの死に方をしそうな気がするんですよね。
あの特に意味があって死んだわけではない感じが、今のルルーシュの終わりには良く似合います。まあ、本気で黒沢をモデルの一つにしているのだとしたら、最後で自らの運命を引き受けることも十分にありえる訳ですけど。
今回は基本的にはC.C.の回だったのかな。C.C.がルルーシュとの会話で「覚悟はできている。」と言うのは、覚悟のできていなかったルルーシュを示す反語であって、シャーリーの対価として置かれることで嚮団のC.C.の中での価値を言外に匂わせてますよね。突入後の演出全般もそれを補強してる。
それとV.V.の嚮団における立場が合わさって、C.C.の抱える孤独の質を浮き彫りにするのが今回の肝だと個人的には思ってます。
拡大版の喝采のマオと言えばそれまでですけど、不老不死の女として人間と関わりあっていくことの難しさ、C.C.にとってのシャーリーは自らを崇拝する信徒の群れなんだと思うと、その深遠に愕然とさせられる。
あとはロロなのかなぁ。全くルルーシュを理解できていないロロもまた孤独な存在なのやも知れません。そして悲しそうに兄を見るシャルルもまた。裏テーマを付けるなら「孤独」で間違いなし、そんな物悲しい回でした。