妖幻の血

妖幻の血 4 (ガンガンコミックス)

妖幻の血 4 (ガンガンコミックス)

日曜に友人の家で、『Lの世界』とか観賞してたら、二年ぶりに全4巻を返されたので、紹介してみる。*1
好きなんですよね、この漫画。悲しいかな、連載はガンガン編集部の古典回帰というか、色々とツッコミどころのある方針によって、立ち消えになってしまいましたが、個人的には何年でも続編を待ってます。*2
まず絵柄が本人もファンだと書いてますけど、沙村広明冬目景が好きな人には、たまりません。線描的というのか、光よりも影が映える漫画です。
内容も和風で退廃的なストーリー中にシュールなギャグがちりばめられた秀作なんですが、この独自の空気を説明するのが難しいんですよね。
具体的に例を挙げれば、ヒロインの一人は、心を病んだ黒髪おかっぱの和服少女で、加えて未亡人で、肉のことしか考えてない肉吸人間という超絶設定だったりします。この設定に琴線が触れた人は買って損はないかと思います。
お勧め。

*1:その間にもう1セット揃えてたけどね。そして、アメリカンの感覚でも百合と文学好きは相性がいいだなと感心した。

*2:ガンガン関係はここが素晴らしい。