敗北について

奈須きのこ関連の記事を面白く出来ない。自分の筆力が恨めしい。
いや、別に「Fateは文学」だと本気で考えたことは私も無いわけだけど、作品を表面だけ眺めたって純粋なエンターテイメントを目指したにしては、余計なものが多いのも確かだとは思う。*1
まあ、エンタメとして面白ければ、それ以上考える必要なんて無いと言われれば、基本的に返す言葉もない。
けど、文脈が違うことを承知で言えば、2004年に出て、売り上げ十万超えして、アニメ化、PS2移植までされたエロゲーを今の時点で、面白いエロゲーだよねって主張することに意味があるのかは疑問だった。
もちろん、私がトラックバックした記事が言いたかったのは、エロゲーエロゲーであって、文学に迫ったりする必要は全く無いという正論なんだけど、それ故に広がりに欠いてる気がしたんですよね。
文学だろうが人生だろうが神話だろうが、何と形容しようと、嘲弄しか意味しないとしても、作品に異なる視点を導入して「読み」を広げるなら、悪い部分もあるけど善い部分もあるのだと主張したかったわけですよ。
少なくとも私は今更「Fateは最高の娯楽作品だ。何故ならーーー」という記事には、あまり興味を抱けないから。
自分で面白いFateの考察を書ければ、こんな記事を上げる必要も無かったので、何か負けてしまった感があります。いつか最低でも自分の納得できる考察を書きたいところ。

*1:話が読ませたいだけなら、ルート分岐分の選択肢で十分。タイガ道場やりたいなら別個にクリア特典すればいいわけだし。