赫炎のインガノック・雑感

赫炎のインガノック ~What a beautiful people~

赫炎のインガノック ~What a beautiful people~

喝采せよ。喝采せよ。
というわけで、遅れながらも『赫炎のインガノック』を全クリ。中々の良作で、これで嘘屋の寿命が三年は延びたなと、信者としてはホクホクです。
まあ、いくらなんでも定型文を多用し過ぎとか、相変わらず説明が足りないとか、細かい文句はありますけどね。
それでも、作り上げられた幻想的な世界観、その上を自由の立ち回る登場人物に、魅力的な物語と来れば、多少の不満には簡単に忘れられるというもの。
ちなみに、エロスを求める方には、不可能だと言っておきます。




ここからは垂れ流し。
桜井光に一人で『ANGEL BULLET』を監修させたら、たぶんインガノックに似たものが出来たんじゃないかなとは思う。
「魅力的な世界の構築と、その世界からの突破」は、たぶん桜井光の作品の方向性だろうから。
セレナリアの時は、その魅力の根源を多くの方面から引き出し過ぎて、空回った印象は拭えないけど、今回は成功したかと偉そうに考えたりもする。
というか、私の考えでは「魅力的な虚構世界の構築と突破」は、テキスト系エロゲーの一大宗派ではあるんだけど。ちなみに教祖は麻枝准ね。
星空めておも影響を受けてただろうから、そういう意味では、順当に引き継ぐべく人が、後釜に座ったと言えるのかもしれない。
信者としては、いますぐ買うべき一本と言ったところだし、公平にみても、体験版やって気に入ったなら、五千円切ってたら即買いかとは思う。
純粋に楽しかった。これが一番素直な感想かな?
お勧め。
『赫炎のインガノック』体験版DL