このマンガが凄いから読め!(仮称)γ版・2010
これで月四回目と。このマンガが凄いから読め!(仮称)γ版・2010のお誘いを受けたのでギリギリですが参加。今年は、守りに入ったというか新しい漫画にはあまり手を出さなかったので、保守的な感じになってしまいましたが、自分に正直に行く企画ですから、気にしないということで。
一位『トラウマイスタ』
- 作者: 中山敦支
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2008/11/18
- メディア: コミック
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ラストはそれほど関心しなかったのですが、「アクム」の回周辺のエピソードだけで、一位を取るに値する展開かと。読めば最低でも一回、予断を根底から覆されるはずです。
熟練した漫画家の作品では味わえない、本当の意味でどこに行く付くのか分からないハラハラ感は、今年一番の面白さでした。
二位『医龍』
- 作者: 乃木坂太郎,永井明
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2009/09/30
- メディア: コミック
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長編の中で積み重ねられた物語たちが幾重にも重なりつながっていく素晴らしさ。そして何より、今まさに進行している怒涛の展開。勿体無いので詳しくは書きませんが、まさか、そんなことがありえるなんて。来年が実に楽しみな漫画です。
三位『虫と歌』
- 作者: 市川春子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/11/20
- メディア: コミック
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私のお勧めは、連投で肩を壊した高校生と、よく分からない生き物の生活を淡々と描いた「日下兄妹」でしょうか。全体を通してのコマの明暗の使い方がとても印象に残る作品でした。表題作の「虫と歌」はアイディアからして普通ではちょっと思い付かない一品だと思います。
四位『しゃにむにGO』
- 作者: 羅川真里茂
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2009/05/19
- メディア: コミック
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孤独なコートの中と、かけがえのない仲間のいるコートの外を行き来しながら、成長していく登場人物たち。特に主人公の一人である滝田留宇衣が自分の限界を超えていく様は感動的でした。
描き切ったという表現のピッタリと来る、そんな結末を迎えた漫画だと思います。
五位『ONE PIECE』
- 作者: 尾田栄一郎
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1997/12/24
- メディア: コミック
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読んでない人にこの面白さを説明するなら、普通のバトル漫画というのは、味方が数人いて敵が数人いると、大体が一対一で戦うわけです。同時に戦われていたとしても、基本的には一勝負ずつ描かれていきます。
ですが、『ONE PIECE』は本当に並列で戦ってるんですね。一回の連載ごとに何個もの勝負が同時に描かれていく、そのコマに満ちる莫大な情報量の凄さと言ったら。売れてる漫画には訳があるってことでしょうか。