年末の奈須きのこインタビューを読んで思ったこととか。

本当は、『クリスマステロル』の話にしようかとも思ったんですが、著者も元気に書き続けてることだし、スルーということで。
読んだのは『Quick Japan』と『CONTINUE』に載ったやつで、映画の話を絡めてという感じだったんだけど、読んでて思ったというか確信を新たにしたことがあった。
それは一言で言えば、奈須きのこの物語への愛である。別の表現をすれば、物語との距離感の近さと言ってもいいだろう。
こういう時に頭に浮かぶのは、同じくサブカル文芸のトップをひた走る西尾維新のことだ。私の感覚だと彼は逆に凄く離れた位置から物語を眺めているように見える。
それにも関わらず、彼らの紡ぐ物語は作家の過剰なまでの介入を受け入れて成立しているというところで類似性を持っている。そこら辺を綺麗に説明できる屁理屈を今年は捻くりだしてみたいものだと思った次第。